クリスマスといえばクリスマスケーキとワインですね。いいえ南インドではトロピカルなクリスマスでお祝いです。12月でも暖かい南インドのクリスマスはどんな感じなのでしょう?違いはあるのでしょうか?今回は南インド出身の女性が子どもの頃のクリスマスについて話してくれました。日本のクリスマスと比べてみてください。

よくインドでは私たちは西洋スタイルでクリスマスをお祝いすると思われてます。しかしほとんどのインド人は西洋スタイルとインドのユニークな文化が融合したクリスマスの時間を過ごしています。それはディワーリー祭(ヒンドゥー教の新年のお祝い)の過ごし方に近いと思います。

街ではライトを吊るしクリスマスツリーを置き、家の中では赤や緑のクリスマスカラーで輝くオーナメントを飾ります。シナモンやクローブ、ナツメグの香りが西洋では長期連休のトレードマークとして現在に至ってます。

わたしのお母さんは毎年クリスマス前は何週間か休みをもらい、いろんなインドのスイーツや香りのいい料理を作るためにホイップで泡立ててクリスマスの準備に時間を費やしていました。高温の油でカリッと揚がっているmurukkus(インドのスナック)の音と黄金色に揚がるよう少しでも茶色い焦げた色にならないように腰をかがめて目を見張る母の姿は今でも覚えています。

murukkusはこんな感じです。ドーナツみたいですね。

子供の頃はクリスマスの日の夜中にドレスアップして教会に行くことが楽しみでした。その教会ではいろんなアクティビティーをし、くるくる回って椅子につくというゲームなどもしました。椅子取りゲームのようなものでしょうか。またシルクのガウンを羽織り小さなお姫様のようにしてくれました。なかでもマンゴーイエローと深みのある赤のアンサンブルはお気に入りでした。クリスマスの日の夜中はいつも興奮して眠れませんでした。牧師様が退屈な説法をしたとしてもそこにはいつもたくさんの正装した女性がいてゴージャスなジュエリーと新しい洋服で輝かせながら時間を過ごしていました。一度そのサービスが終わると家に帰りクリスマスケーキを切るのです。プラムケーキとよんでいました。プラムは入っていませんがインドではなぜかそう呼ばれています。そのケーキを美味しそうに食べるのです。

プラムケーキはこんな感じです。

クリスマスの日が明け、わたしはいつもマトンカレーがぐつぐつ煮えているにおいで目が覚めていました。クリスマスの朝食はスパイシーなマトンカレーと玉ねぎとクミン、こしょうでまぶしたヴァーダを添え、柔らかい生地のイドリーとプラムレーズンとローストしたカシューナッツでちりばめたクリーミーなケサリのメニューです。

ヴァーダはこちら。

ケサリはこんな感じです。

ディワーリー祭と大きな違いはクリスマスのスペシャル番組を見るために一日テレビの前で過ごしません。またその頃はDoordarshan(インドのテレビネットワーク)はいつも退屈なクリスマス番組しか放映してませんでした。そのかわり、その日はいつも友達や近所を訪ねて大皿のクリスマス菓子を持って遊びに行っていました。お昼はいろんな具材の入ったお米料理ビリヤニなどをたべます。

ビリヤニです。

一度食事が終わったら子供達みんなで集まってクラッカーをならし光をともす花火をします。そのロウソクなどはディワーリー祭の時に貯めていたものです。夜に花火をセットし綺麗な火花とクラッカーの賑やかな音が夜の街を彩ります。そして煙がなくなって空気が澄んできたら、いつもクリスマスが終わったと実感し少し悲しくなります。でも来年のクリスマスの楽しみもあります。

私のお母さんのレパートリーでインドのクリスマスで人気がある料理のひとつがラバラドゥ(小麦粉をギーで炒め砂糖、カシュナッツ、レーズン牛乳等で固め丸めた団子)です。わたしはいつもそれを早く作ってとせかしていました。でも今までもこれからもそれ以上おいしいラバラドゥは食べられないと思います。やわらかくてカルダモンの香りがしてレーズンとローストしたカシュナッツの隠し味のあるラバとシンプルなラドゥが私の口の中でとろけるのです。

ラバラドゥはこちら。お菓子ですね。

どうでしたか?クリスマスにクラッカーと花火というのはインドならではですね。ちなみにディワーリー祭は派手に花火をします。余った花火はクリスマスに使うんですね。

それにしても教会での華やかな過ごし方とお母さんのクリスマスディナーは一生忘れることはありませんね。


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